第335話ウィットが怖い

「別にいいわ。母さんがあいつをきっぱり片づけられるなら、縁を切ったってかまわない」

ソフィアとアティカスは声をそろえて答えた。

それを聞いて、エミリーもうなずいて同意した。

「わかった。決めたなら――アティカス、ヴィオレットを迎えに行ったら、レトの側の人間に直接伝えて。証拠さえ出せば、どうやってあいつを刑務所に送るかくらい向こうもわかってる」

もともとレトは潔白な男ではなかった。

今回は、まだ手が届いていなかっただけだ。しかも村で起きた件にも関わっているのだから、収監されるだけでは済まず、命を落とすことにだってなりかねない。たとえ出てこられたとしても、その頃には年老いているだろう。

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